【鴛=鴦夫婦】おしどりふうふ
仲むつまじい夫婦をいう語。
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オシドリはよく知らないけど、おしどり夫婦の意味は皆さんご存じですよね。
長年一緒でいつも仲良し夫婦。冬の冷え切った部屋くらい冷めきった夫婦とは真逆の言葉です。
ではそのモデルであるオシドリも、きっといつまでもラブラブカップルに違いない!
と、普通は思うはずです。下記からは現実の話です。どうぞ
オシドリは毎年離婚する
世知辛い話ですね。
オシドリ達にとって、初冬は恋のシーズンです。オスは華やかな体の色で婚活を制します。
そしてカップルが成立すると、いつも一緒に仲睦まじく暮らします。まさにおしどり夫婦!
しかし春が来て子育てシーズンになると一変。夫は家に帰って来ず、女手一つで子育てをします。
ラブラブカップルは解消。離婚です。

半年で離婚って。燃えるような恋は冷めやすいとも言うしね。
「付き合って100日記念♡」とかいちいちプリクラ撮るバカップルみたい…。
オスの言い分
図鑑にはよく『メスが卵を温め始めると夫婦は解消され、メスのみで子育てをする』と、いかにもオスがひどい奴として紹介されます。
しかし、オスの気持ちにもなってみてください。
オシドリの巣は樹洞(木にできた洞窟状の穴)です。
夫婦が一緒に入れるくらい大きい樹洞なんてほとんどありません。
巣を守ろうと出入口付近に立つと、いかにも「ここにおいしい卵があります!」と言っているかの如く天敵にバレます。
極めつけは、卵が孵るとヒナ達はすぐに自力でご飯を探して食べることができます。
かなりできた子達なのです。なので最後の砦である『餌を獲って来る仕事』も必要がありません。
要するに、子育てに関してはオスの存在意義がないのです。
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家が狭いと追い出され、バレるから近づくなと遠ざけられ、我が子も優秀すぎて手がかからない。
人の話かな?と思うほど悲しくなってくる。
オシドリに限った話ではない
『オシドリ、実はオシドリ夫婦じゃない』というネタはバードウォッチャーの中では有名な話ですが、そもそもカモ類の多くは子育てはメスのみです。
オスは見張り役で『敵が来たら追い払う』という役割があるのですが、ほとんど役立たずです。
だからこそ10個前後も卵を産んで生き延びる確率を上げます。
テレビで見るカルガモ親子のお引越しも思い返してみると、お母さんと子供たちの冒険物語ですよね。
- オシドリ夫婦期間は期間限定
- 翌年初冬に婚活パーティーからの電撃結婚
- 半年で離婚
- カモ類はだいたいメスのみで子育てをする
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