メジロの物は、オレの物
冬になると庭にミカンを吊るしているお家がありますが、あれはメジロ用です。
ですが、それを目当てに来るのはメジロだけではありません。
動物病院で働いていた頃、先生がメジロ用にミカンを庭の梅の木に刺していましたが、ヒヨドリが根こそぎ食べるので知恵比べが始まりました。

きこ
かわいいメジロちゃんにミカンをあげたい獣医VS甘くておいしいミカンが食べたいヒヨドリの一冬の戦いです。

作戦①
枝に刺すと他の枝にとまって食べやすいので
→長いS字フックに変更

結果
ミカンの上に乗るようになった。
フックがゆらゆらするので長居が出来ない分
ミカンを一房ごともぎ取る荒業を習得

作戦②
メジロだけが乗って食べられるように
→ミカンの切り口を斜め下方向へ変更

結果
フックを揺らしてミカンが目の前に来たタイミングに合わせて1房ごともぎ取る技を習得

作戦③
横半分の輪切りだと中がもぎ取りやすいので
→上部のみ切って房を取り出しにくいよう変更

結果
ホバリング(一定の位置に留まる飛び方)を習得

その後
メジロのミカンの食べ方を参考に、S字フックに掴まってミカンの皮を破壊した方が楽だと学習し
S字フックをあまり揺らさず居座る技を習得
ここで春が近づき、メジロちゃん達は花の蜜を食べる時期に移行しお役御免となったので
長きにわたる戦いも終了です。
結論、ヒヨドリの勝利!!
生きる為の学習能力の高さと、ミカンへの執念を感じる戦いでした。
敵ながらあっぱれです!
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