昆虫観察会の雑談で気づいた名前についての話です。
異業種交流はこういうお互いの常識の違いを発見できるところが面白いのでご紹介します。
気楽に読んでください。

ニジゴミムシダマシとか虹色に光ってきれいなのだ!

出た!またダマシ!虫ってほんとダマシとかモドキが多いよね。

そうえば、鳥にも○○モドキとか○○ダマシっているのか?

え?うーん。言われてみるとぱっと思いつかないなぁ。
※日本で観察された野鳥が670種載っている図鑑も確認しましたが、なかったです。

じゃあニセ○○は?

んー…。あ!ニセメンフクロウっていう外国のフクロウならいるよ。
でも虫みたいにそっくりだけどよく見たら違う!とかそんなレベルじゃないよ。
一緒に仕事してたけど見た目も脚も違うし。初めて見る人でも見分けがつくレベル。
正直、なんでニセなんだろ。ちゃんと名前付けてあげなよって思ってた。

そうなのか。それはたしかに謎のニセだな。
鳥はそこまで似た種類がいないのか?

これが沢山いるんだな。でもだいたい色とか地名とかサイズとか、この部分が違うよってところを種類名に引っ付けてるかな。
でも例えばキビタキって名前のきれいな鳥がいて、そっくりだけど眉の色が違うムギマキって全く違う名前が付けられてる場合もあるね。

それはそれで覚えるの大変そうだな。
んー。虫もまだ名前のついていない奴がいるくらいだからな。
研究しているとなかなかすぐには名前が決められないみたいなのだ。
ニセクロホシテントウゴミムシダマシというややこしい奴もいるくらいなのだ。

ややこしい!テントウムシに似たゴミムシなのか、でも最後にダマシってついるから結局なんなの??

「クロホシテントウか?いや、ちょっと違うな。じゃあニセを付けよう。調査の結果こいつはゴミムシに似たゴミムシダマシのグループだな。ということは、ニセクロホシテントウゴミムシダマシだ!」
みたいな苦労が毎回あるのだ。

昆虫学者大変!!
でもニセとかモドキとかって最初に見つかった順じゃん。劣化版みたいな表現人間のエゴだよね。

そこは虫好きとしてもいい響きとは思わないのだ。
まぁ今更変えられても困るがな。
鳥類学者と昆虫学者では名付けの常識が違うのかもしれないという話でした。
もし共通認識でモドキやダマシがあれば、ムギマキモドキやキビタキダマシになっていたかもしれません。
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