脱皮ごとにレベルが上がる

幼虫の成長過程を1齢2齢~って呼ぶの、レベルアップしたみたいでかっこいいよね。
レベル4になったらサナギに進化する的なポケモン感覚。

幼虫にもポケモンにもロマンがあるのだ!
卵から孵化した直後の状態を、1齢幼虫(初齢幼虫)と言います。
そして成長して1回目の脱皮を終えると2齢幼虫。2回目の脱皮後3齢幼虫と数字が上がり、
どの段階でサナギや成虫になるかは種類によって違います。
サナギになる直前の幼虫を終齢幼虫とも言います。
- 卵
↓孵化
- 1齢幼虫(初齢幼虫)
↓脱皮
- 2齢幼虫
↓脱皮
- 3齢幼虫
↓脱皮
- 4齢幼虫(終齢幼虫)
↓
- サナギ
姿も進化する
カブトムシの幼虫のように1.2.3と姿は変わらず体が大きくなるタイプと
アゲハチョウの幼虫のように途中で色や姿が変わるタイプもあります。

みんながイメージするアゲハチョウの幼虫は5齢幼虫なのだ!

小3くらいの理科の授業で卵からアゲハチョウを育てたはずなのに4までの状態覚えてない…
「キャタピーみたい」しか思ってなかったなぁ。

おまけ:鳥のフンに扮(ふん)する戦略

ちなみに、このアゲハチョウの1~4齢幼虫の柄は、鳥のフンがモチーフなのだ!
フンに見えれば狙われる率も下がるであろう?

なるほど賢いな。でも5齢幼虫はフンのマネ辞めちゃうのね。
目の模様があるしこれも何かのマネ?

大きくなりすぎると鳥のフンっぽくなくなるから、食べている柑橘系の葉に隠れるよう緑色になると言われているのだ。目の模様はヘビに擬態している。目の模様で敵を威嚇する。という説があるのだ。

ヘビ…というには無理があるような。
でもフンの柄のイモムシも鳥が食べてるの見るなー。

自然界に100%安全なんてないからな。白黒のイモムシが丸まっている時はフンに見えるけど、まっすぐに伸びている時は逆に目立って食べられる率が3倍近く上がったという論文もあるぞ。
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世知辛い!
フンに扮しているイモムシはアゲハチョウ以外にもたくさんいるので、興味がある人は調べてみてください。
- 脱皮ごとに1齢幼虫2齢幼虫と名称がついている
- そのまま大きくなるタイプと変身するタイプがいる
- 鳥のフンに擬態して生き延びる戦略がある
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