
公園にデラウェアみたいな実と量の木があって気になったんだけど、あれ何?

トウネズミモチの実だね。
一応食べられるよ。

一応ってことは美味しくはないのね。
塩害や大気汚染などにも強いことから高速道路の防音樹の役割や、工場や庭の目隠しなどにも植えられる便利な木としてどこにでもある木です。
10月頃から熟し始めるが、鳥が食べ始めるのは早くても12月に入った頃から。9割方はヒヨドリの独り占めで、残りのほんの1割くらいをムクドリやオナガ、ツグミ類が食べる程度だ。
野鳥と木の実のハンドブック
と、鳥ですらなかなか食べないと紹介される程あまり美味しくはないようです。
お味の方は、苦いがよく熟すと少し甘みを感じるので、その頃に鳥も食べるのでしょうね。
実際私が見つけた2株も1/15の段階で在庫が十分ありました。
利用客の9割ヒヨドリという時点でおいしくないゲテモノ枠だということが分かります。
それに関する記事はこちらをご覧ください。
トウネズミモチとネズミモチがある
黒っぽく小さい実がネズミのフンっぽくて、葉や全体的な雰囲気がモチノキに似ているからネズミモチ。
そして中国(唐)から渡ってきたネズミモチということでトウネズミモチ。
ネズミモチも残念ながら苦みがあって美味しくはないようです。
見分けはトウネズミモチの方が葉が大きく、形も少し違います。

それっぽい実を見つけた時は葉を下から見てごらん。
葉の脈が透けて見えたらトウネズミモチだよ。
ネズミモチとモチノキとツバキ

モチノキよりツバキに似てると思うんだけど…。

そうだね。ツバキの葉のように厚みも光沢もあるしね。
だからネズミモチには『タマツバキ』という別名もあるのさ。

じゃあネズミツバキでよかったのでは…?
ネズミモチは枝から葉が一緒の位置から生えるのに対し
モチノキは枝から交互に葉が生えているので、葉の位置を見ると分かります。
そもそもモチノキは実が赤なのでこの二種類はどっちか迷わないです。
- トウネズミモチとネズミモチがある
- 葉を下から見て葉脈が透けたらトウネズミモチ
- ネズミのフンの様な実をつけるモチノキに似た植物が由来
- 二種類ともあまり美味しくない(鳥にも不人気)
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