トビを褒めちぎる回

トビがタカを生む(平凡な親が優れた子供を生む例え)

ことわざでも同じ猛禽なのに低くみられ、バードウォッチャーからも全く相手にされないトビの推しポイントを紹介します。

高嶺の花じゃなく、会いに行けるアイドルなのです!トビは猛禽のAKB48です!

①顔も性格も優しい

ワシ・タカといえばキリリとした顔立ち、鋭い眼光、まさに王者としてふさわしい強さ溢れる顔立ちですが、トビは少しなよっとした気弱な雰囲気の顔立ちです。

目から後ろにかけてある黒い模様がパンダメイクの様で、少し困った顔に見えて愛らしさも演出されます。

顔からも伝わるように大型猛禽類でありながら、大人しい気性で好戦的でもありません。

②カラスによく絡まれる

好戦的ではない故によくカラスからちょっかいをかけられます。

カラスは野生動物では少ない『遊び』をする生き物なので、特に理由もないのにトビの後をついて行ったり、トビがくつろいでいたら後ろからつついてみたりと

なかなか本気で怒って反撃してこない事を知っているからか、暇つぶしターゲットにされます。

他の猛禽に何かする時はだいたい複数羽で優位に立てる状態でしますが、トビの時は周りに誰もいなくても単独でやります。

トビも舐められたものです。

あまりにしつこいと反撃する時もありますが、カラス程しつこく追いかけまわしません。

やられても倍返ししない平和主義なのです。人も皆トビの様な性格なら戦争もなくなるでしょう。

③スカベンジャー(掃除屋さん)

大人しい気性なのであまり積極的に狩りを行いません。

食事は動物の死骸や生ごみなどが主です。このため海岸やゴミ捨て場近くに集まる傾向があります。

ということはカラスと食べ物が被るのでカラスから威嚇されることも増えます…。

④石橋は叩いて渡る派

③の通り、海辺の観光地は恰好の餌場になります。トビにとって観光客はカモがネギ背負って来るようなもの。

けれど人は怖いので上からどの人間からが獲りやすいか品定めをします。行動を観察して

「お、アイツ座ったぞ。荷物を置いて、体から離れた今だ!!」と上空から急降下して背後からかっさらっていきます。

むやみやたらと人を襲わず、人がとっさに対応できないタイミングと角度を狙うあたりに賢さを感じます。

⑤飛ぶ姿が優雅

羽ばたかずに上空をゆっくりと舞う姿はまるで凧の様。

英名は『Black Kite』(黒い凧)思い浮かべるものは皆同じようです。

風に乗ってどこまでも行けるその姿は、自由の象徴として鳥が挙げられる所以として納得です。

そして注目してもらいたいのが、尾羽です。

一見鳥は翼で飛んでいると思われがちですが、尾羽も重要な役割があり風に乗るには外せないポイントです。

近くを飛んでいる時にはぜひ尾羽にも注目してください。角度を頻繁に変えて巧みに飛行をコントロールしていることが分かります。

⑥伸びやかな鳴き声

「ピーヒョロロロ~」とどこか田舎の風景を連想させるような懐かしさを感じる鳴き声。

うるさ過ぎず心穏やかに聴いていられます。

ウグイスの鳴き声は人が最も聞きやすい周波数と同じそうですが、トビにはそれに加えてヒーリング効果があってもいいのではないかと個人的に思います。

ちなみに。ジャパネットたかたの高田元社長のあの高い声がなぜ聞きやすいのかテレビ番組で科学的に調べた結果、ウグイスと同じ周波数だったそうです。

トビの鳴き声も研究してほしいものです。

⑦止まっても歩いてもかわいい

農耕地に行くと、たまに畑に降りているトビを見かけます。

電線などにとまっているのもかわいいですが、地面に降りている時の方がちょこんと感があってかわいいです。

そんなトビが、体のわりに小さく見える足でテクテク歩くと更にかわいいです。

スズメのようにピョンピョンでもなく、体をのっしのっし揺らすこともなく、テクテク歩く姿がただただかわいいです。

そして下にいる方がクリクリお目目が分かるので特にかわいいです。

これであなたもトビ沼

結局何が言いたかったかというと、①~⑥で生態と紐づけてもっともらしいことを書きましたが

観察している時は⑦のようにかわいいで頭がいっぱいになるのです。

冬のもふもふも、キョロキョロする仕草も、太陽に照らされて透ける翼も

トビはかわいいと美しいを併せ持つ二刀流なのです。

改めてトビを観察して、トビの魅力を再発見してもらえると嬉しいです。

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