シギ。それは池の岸や干潟などの水辺に生息するクチバシが長い鳥の総称
地中の昆虫や甲殻類を捕食しやすいよう特化されたクチバシは、種類によって長さや形が違ってなかなか面白いものです。
どんぐりの話からシギの話になるなんて思いもしませんでした。

きこ
ここら辺、葉っぱが枝ごと落ちてるの多いね。
そういえば枝をチョキンと切っちゃうチョッキリとかいう虫がいるらしいけどあれ何で?

虫っ娘
一番有名なのはハイイロチョッキリだな!
チョッキリはどんぐりの中に産卵して→枝ごと落とし→幼虫がどんぐりを食べて中で成長→ドングリから出て土の中でサナギになる
というサイクルだから生まれる幼虫の為に落とすのだ。

きこ
あーなるほど。
幼虫のまま木から降りて土に潜るまでがリスキーだもんね。
子供の交通事故が心配で学校の前に引っ越す親みたい。子供想いだね。

虫っ娘
だからどんぐりを食べたり持って帰る時は水に沈んだものだけにするのだ。
浮く物は中にハイイロチョッキリやシギゾウムシが入っているのだ。

きこ
ん?どんぐりの中にいるのって何種類もいるの?
俗称のどんぐり虫って1種類だけのことを言ってると思ってた。

虫っ娘
いろいろいるぞ。
クヌギシギゾウムシ、コナラシギゾウムシ、ハイイロチョッキリetc…
このシギゾウムシのシギは鳥からきているのだぞ。

きこ
突然の鳥情報!!
てことは口が長いの?

虫っ娘
そうのだ!象のように長い鼻をもつシギっぽい口の虫が由来なのだが、
そもそもゾウムシの鼻っぽい所は口吻(こうふん)という器官で、要するに口なのだ。

きこ
じゃあ別に象かシギどっちかでよくない?意味合い的にかぶってるじゃん…

虫っ娘
まぁ、他のゾウムシよりシギのクチバシみたいに細くて長いから
「でもゾウムシの仲間だしな~」ということでシギゾウムシなんじゃないかと思うのだ。

きこ
先にゾウムシって名前付けちゃってるもんね…。
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