2024.2.11
大阪市立自然史博物館のバックヤードツアーに参加してきました!
毎年この時期に開催されているイベントで、『友の会』という自然史博物館の会員とその家族限定です。
今回は午後の部に参加できたのでその様子をご紹介します。
バックヤードツアー
参加者を更に3グループに分けて少人数で回ります。
1グループに学芸員さんが1~2人と、友の会の世話役スタッフの方が2~3人ついて
学芸員さんの話を聞きながら進んでいきます。
まず初めに見せてもらったのはこちら!

予定になかったそうですが、私たちが最後に出発の班で前のグループとブッキングしないよう学芸員さんが寄り道をしてくれました。
扉を開けた瞬間待ち受けていたトラに子供も大人も大興奮!
これぞ博物館といった感じです。

そして、「さっきのトラの骨がこれだよ~」と案内されたのが
こちらの骨を中心に置いてある部屋です。
見学用に体もある程度組み立ててくれていました。
「トラとか陸上の哺乳類は骨の1つ1つの形状が違うから組み立てられるけど、ヘビなんかバラバラになったらもう無理(笑)」と言われていました。


「アシカの歯は最初は白だけど黒くなっていくんだよ」とか、「馬は今は指1本だけど昔は3本指でね。その名残がこの小さな骨なんだ」など、現物を見ながら骨にまつわる色々な話をしてくれました。
個人的にはこちら(トラの鼻の内部)↓

ペラペラなスポンジみたいな骨があることに驚きました。質問すると
「匂いを感じる器官がある所でね、他の動物にもあるよ」とシマウマにもありましたがここまで複雑ではなく、嗅覚とここの発達具合が比例しているのか、スカスカなのは強度がいらないからなのか、匂いを感じるのにこのスカスカが関係しているのか。と鼻の穴に釘付けでした(笑)
そして次は収蔵庫へ
万博で展示されていたヘラジカがジャストフィットで収まるよう何とか収納され、所狭しと標本や化石が置いてあり、学芸員さんも「博物館は保存するものはどんどん増えるのに捨てるものはないから場所もない」と嘆いていました。
以前記事に書いたカラスのハンガーハウスもトラの上に置かれていました。
こんなに置き場所がないのにザトウクジラが棚をまるまる占領する光景は何とも言えませんでした。



収蔵庫は3部屋に分かれていて、植物や虫など湿度があると困るから乾燥させている部屋など用途別に壁など部屋の作り自体違うのが面白いです。
ずらーーーーっと標本が所狭しと並んでいるのですが、これは実際に見た時の楽しみの為に写真は割愛します。
ツアー用にこんな感じの標本があるよと見やすいように出してくれていました。



そして次のイベントに向けて展示会場を作るという学芸員さんのお仕事を見学し
2/23~2/29,3/1~5/26
自然史のイラストレーション~描いて伝える・描いて楽しむ~
書庫や研究室、段ボールであふれかえっている収蔵庫などを見て終了です。
ツアー中たまたま居合わせたお仕事中の学芸員さんが、今何をしているのか教えてくれたり、気軽に質問できるラフな雰囲気での楽しいツアーでした。
参加費無料なので、この為だけに友の会(年会費3000円)に入っても全然ありだなと思います。
大満足のツアーでした!

概要
友の会限定!博物館裏側まるごとツアー
午前(10:30~12:00),午後(14:00~15:30)どちらかのコースを事前申し込み
対象:友の会会員とその家族。ただし小学生以下は保護者同伴が必要
友の会
年会費:3000円
特典
- Nature Study(雑誌)が月一で届く
- 博物館のイベントとは別に友の会限定イベントに参加できる
- 博物館の入館料無料(会員証が年パスとして使える)
- ミュージアムショップで割引などのサービスが受けられる
- 様々なサークルもあるので同志を見つけやすい
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