カタツムリの殻が落ちている時は向きに注目!
もしかしたら本来の持ち主ではない誰かのお家になっているかもしれません。
その名もマイマイツツハナバチ
ハチ目ハキリバチ科ツツハナバチ属に分類されるハチです。
カタツムリの殻に営巣(巣を作る)するというツツハナバチ属の中でも、
いや、ハチの中でも変わり者。
ヨーロッパの別種が同じくカタツムリの殻を巣にするらしく、日本では本種のみ。
ハキリバチ科という名前通り、葉っぱを切って巣を作ります。
物件(殻)選びの基準

虫っ娘
まだまだ謎の多いマイマイツツハナバチだが
カタツムリの殻にはこだわりがあるみたいなのだ!
比較的大きなサイズの殻がお好みらしく、クチベニマイマイという殻の口が口紅を思わせる赤色が特徴的なカタツムリがよく例として挙げられます。
雨や天敵の侵入を防ぐ為に欠けや穴が開いている殻は選ばれないようです。
物件(殻)のリノベーション
この殻の中にミヤコグサの花びらやキク科・バラ科の植物の葉で仕切りを作り,幼虫の為の個室を5~8室作ります。
そして殻の口を塞ぐように殻を立てると完成です!これも雨や天敵の侵入を防ぐ為だと言われています。
殻が倒れていると、ちゃんと口が下になるように調整して立て直します。
おまけ:天敵はハチ?

きこ
ところで、天敵って何なの?

虫っ娘
イワタセイボウというハチなのだ!
マイマイツツハナバチはイワタセイボウに寄生されることが知られているのだ。

きこ
ハチがハチに寄生するの!!?

虫っ娘
青い蜂と書いて青蜂(セイボウ)。
『飛ぶ宝石』とも称されてとても綺麗な青いハチなのだよ。

きこ
その美しさは1つの犠牲の上に成り立っているのか。
なんかクラスのカースト上位のキラキラ女子みたいだな…
まとめ
- カタツムリの殻が立ててある時はマイマイツツハナバチの巣になっている可能性がある
- 大型のカタツムリ(特にクチベニマイマイ)の殻が人気
- 欠け・穴あきは選ばれない
- イワタセイボウに寄生されることもある
コメント