メジロの巣材の違い

人知れず、意外と市街地でも年中暮らしているメジロですが、街と山では巣の材料が違います。

山のメジロの巣

きこ
きこ

メジロの巣と言えば、クモの糸!

という程クモの糸を使うことが野鳥好きにとっては有名な話です。

木の枝の二股部分にクモの糸をかけ、細い枯れ葉や樹皮などを敷いてお椀型の小さな巣を作ります。

クモの糸はハンモックと接着材の役割を果たします。

必ずではないですが、凝ったものだと巣の周りに苔が貼ってあり、カモフラージュ機能も備え付けられています。

ちなみにメジロはクモも食べるので、クモにとっては家は壊されるわ食べられるわで最悪の天敵です。

市街地のメジロの巣

市街地だと山と同じような素材がすぐには手に入りません。

しかしどこから拾って来るのかメジロに限らず市街地で暮らす大半の野鳥は、ビニール紐を利用しています。

以前巣作りシーズンに、土のう袋を引き裂いて持っていくムクドリの姿を見たことがあります。

「紐が無ければ作ればいいじゃない」の精神ですね。

ビニール紐はヒナが絡まる事故がたまに起こるのであまりオススメはしませんが、利用率NO1の人気アイテムです。

おまけ:メジロとネコ

動物病院で働いていた頃たまに飼い主さんから聞く話がありました。

「うちの子(ネコ)が鳥を獲って来る」という話です。

ある方はまだ鳥が生きていたのでネコから回収し、その場で逃がしたら目の前でまたネコがハントして連れ帰ってきた。さすがに引いた。と話されていました。

職場にも「ネコがメジロの巣ごと持って帰ってきた」というエピソード付きの巣が保管されていました。

ネコが飼い主の元へ獲物を持ってくる理由は諸説ありますが、個人的には昔本で読んだ

狩りの能力の無い無能な人間(配下)に施しを与えている説』がネコ様の上から目線感があって好きです。

まとめ

  • 山暮らしはクモの糸や細い葉、苔を利用
  • 街暮らしはビニール紐などのゴミを利用

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