池のほとりでぼーっとしていると、一匹のトンボがお尻を高く上げ逆立ちの様なポーズをとっていました。
今回は観察に関して「なぜだろうと」考える楽しさにも触れてほしいので、まずは虫のことを知らない筆者の予想からどうぞ。
とりあえず答えが知りたい方は目次からジャンプしてください。
筆者の予想

あのトンボなんでさっきまで普通に止まってたのに、お尻上げ始めたんだろう。
めっちゃ直角に上げるじゃん。

よく見ると日光に対してお尻の面が直角になるよう(日光に面するよう)に体の向きを微調整してるな。

たしか虫は変温動物(外気温によって体温が左右される生物)だから寒い日の朝とかは動きが鈍くて、日光で体を温めてから活動するって話聞いたな。

でも今夏だし。今日は暑すぎはしないけど寒くもないよな。
んー。今でも山の中では朝鈍い奴もいるし…。さっきまであの子は陰にいたしな。

じゃあ背中は温まったから今度はお腹温めてるとか?
答え

トンボが直角にお尻上げてるところ見たんだけど、あれって何してるの?

あぁ、あれは直射日光が当たる面積をなるべく少なくしようとしているのだ!
暑い時によくやる行動なのだ。

予想の真逆だった(笑)
でも面積少なくなる?当たる所が背中からお腹に変わるだけじゃない?

立てたお尻から影が出来るから胴部分は日が当たらないという作戦なのだ。

あー。だからなるべく日光に対して直角になるように調整してたのか。
お尻立てても横から日光浴びてたら意味ないもんね。

日光に対して~という着眼点はよかったのだが惜しかったのだ。

ん?じゃあイトトンボ類は?
お尻細すぎて影なんてたかがしれてるような。

言われてみればヤンマとかでよく見る行動だけど、イトトンボでは見ないのだ。
余談

まぁそもそも暑いなら陰に入りなよって話だけどね。

それはテリトリーの見張りがあるからな。
トンボ男子にも暑さより譲れない熱いプライドがあるのだ!

それ絶対そこじゃないとダメ…?
まとめ
- トンボがお尻をあげている行動は日よけ
- イトトンボ類以外では夏によく見られる行動
- 影よりテリトリーの見張りが優先
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