黒くて大きくてなんだか怖いと言われるカラス。
そんなカラスですが、実は何種類かあります。
世界には約120種類程。日本で見ることのできる『黒いカラス』は5種類います。
その中でも、人の生活圏で悠々と暮らしている身近なカラスは
『ハシブトガラス』と『ハシボソガラス』の2種類です。
今回はこの真っ黒だけど実は違う2種類の違いについてご紹介します。

ちなみに、日本にも綺麗なカラスがいますが
それはまた今度!
ハシブト、ハシボソって何?

『ハシ』とはクチバシの事です。
名前の通りクチバシが太(ぶと)いのか、細いのかという違いです。
愛鳥家達は略称として『ブト』と『ボソ』と呼びます。
もう少し細かく言うと、
ハシブトガラスは大きく湾曲していて、
ハシボソガラスの上クチバシはやや湾曲しています。

と、よく言われているけど正直これ
比較対象がないと初心者には分かりずらい。
という訳で次の項目の方がオススメ。
ヤンキーとインテリ

個人的には頭のシルエットが一番分かり易いと思います。
クチバシからこんもり頭が盛り上がっている方がハシブトガラスで、
クチバシから頭がシュッとしている方がハシボソガラスです。
住んでいる地域もざっくり言うと
都会がハシブトガラス
田舎(森林や農地など)がハシボソガラス
という感じです。※一緒に暮らしている地域もあります

凶器(太いクチバシ)を持った都会のオールバックヤンキーと
地方のインテリスマートイケメン
ってイメージすると覚えやすいよ。
すごい偏見だけど・・・。
鳴き声と鳴き方
カラスなんだからカーカーの一択と思いきや、そう鳴くのはハシブトガラスだけ。
ドラマやアニメの効果音はブトですね。
ハシボソガラスはだみ声で、お辞儀をしながらガァガァと鳴きます。
他にも色々なレパートリーの鳴き声がありますが、声質は変わらないので
澄んだ声で前のめりに鳴く→ハシブトガラス
濁った声でお辞儀をしながら鳴く→ハシボソガラス

見た目はワイルドヤンキーなのに喋ると清純派なブトと
スマートで礼儀正しいのに声だけは残念系男子のボソ。
どっちもギャップ萌え過ぎる。
まとめ
ハシブト | ハシボソ | |
---|---|---|
クチバシ | 太い | 細い |
クチバシの先 | 大きく湾曲 | やや湾曲 |
頭の形 | 盛り上がる | 盛り上がらない |
生息地 | 都市 | 森林、農地、市街地 |
鳴き声 | 澄んでいる | 濁っている |
鳴き方 | 前のめり | お辞儀をする |
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