熱中症警戒アラートが連日発令される異常な暑さの中、野鳥だって暑がっています。
暑さ対策①口を開ける
人間なら全身で汗をかき体温を下げることが出来ますが、鳥は汗をかかない為その方法は使えません。
しかし侮ることなかれ!鳥には鳥の汗をかくと同じような場所を選ばずすぐできる体温調節方法があります。
それは口を開けてハァハァすることです。口から水分が蒸発する時の気化熱で体の熱を逃がすという原理です。
ちなみに犬も肉球に汗をかきますが、口で呼吸をして熱を逃がします。
どの鳥でも見られる行動ですが、カラスが一番見かけやすいです。
体も黒いし鳥の中でもかなり暑いのではないかと個人的には心配しています。
猛暑で明らかに「あづい~」とダレながらハァハァしているカラスをよく観察できるので、心の中で応援してあげてください。
暑さ対策②日陰に入る
夏の山に出かけると、涼しい早朝には鳥達もよく鳴き、声を頼りにバードウォッチングが楽しめますが、暑くなり始めると木陰からも出てこなくなり、ほとんど姿を拝めなくなります。
セミだって昼間の暑さのピーク時には鳴かなくなりますし、鳥も体力の消耗を防ぐ為でしょうね。
市街地でもアスファルト舗装された道路が暑いので高い所にとまったり、街路樹や庭先の木などを渡り飛ぶように移動します。
暑さ対策③水浴び
羽の寄生虫や汚れを落とす為に行う水浴びですが、暑い時にもします。
暑い時、水に入りたいと思うのは人間も鳥も一緒ですね。
川の中でもほとんど流れていないくらい水が滞っているポイントが水浴びにちょうどいいようで、不思議なのは全体的にそのような小さな川?モドキでどこでも水浴びできそうなのに、一ヵ所に集まって水浴びをします。
水があればどこでもいい訳ではないのですね。
おまけ:カラスの行水は『烏の行水』ではない
『烏の行水』(からすのぎょうずい)ということわざがあります。
入浴にかかる時間が非常に短いことを意味しますが、実際のカラスの行水(水浴び)はそんなに早くないです。
本人の気分にもよりますが、基本的には水に入ったり出たりを繰り返しながらゆったり水浴びをしている印象を受けます。
私が観察した子は12分水浴びをしていました。
スズメなどの小鳥たちの方が天敵に襲われる可能性が高く、周りを警戒しながら急いで行うのでかなり早く終わります。
なぜ『烏(カラス)の行水』にしたのか。『雀(スズメ)の行水』の方が納得できるけどなと思ってしまいます。
まとめ
鳥の暑さ対策は
- 口を開ける
- 日陰に入る
- 水浴びをする
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